蜜月

2022年春、テアトル新宿ほか全国ロードショー
佐津川愛美
筒井真理子 板尾創路 濱田龍臣 森田 想 永瀬正敏
監督:榊󠄀 英雄 脚本:港 岳彦
製作:「蜜月」製作委員会 配給:アークエンタテインメント ©2022「蜜月」製作委員会
榊󠄀英雄監督
10年前に産み落とされた脚本と出会った時に
歪で闇の深い子供でしたが、何か気になり
どうしても育てたいと感じました。
自分なりに頑張りましたが、もう駄目だと思った時に
佐津川愛美という伴侶と出会いました。
でも子供は中々意固地で意地悪で、心を開いてくれませんでした。
私は途方に暮れかけましたが、佐津川の献身的な愛に漸く心を開いてくれました。
「美月」という名前の女性に成長しましたが、私は不安です。
佐津川と「美月」の親子がいい関係であれば或る程、私は怖いのです。
いつか彼女らに嫉妬し、家族を破壊してしまわないか。。
我々スタッフキャストが懸命に献身的に愛を注ぎ込んだ「美月」を何卒よろしくお願い致します。
映画館の暗闇の中こそに、この家族の物語があぶりだされると信じて。
皆様の光で。
佐津川愛美(美月役)
撮影まで4年かかりました。
静かに待ちながら、常に彼女が気になる。
突然自分の人生に入り込んできたようでした。
時間が経つほどにどんどん存在が濃くなっていく。きっと、彼女はそういう人間なんだと思います。
どこに惹かれたのか、未だにわかりません。
港さんの作り出した世界にいる彼女をただただ演じたい、心の底からそう思いました。
辛いシーンを超えるたびに私は現場で愛を感じていました。頼もしい共演者、スタッフのお陰で、ひとりぼっちではありませんでした。
だからこそ、ひとりぼっちだった彼女を演じ切れました。
もがき苦しんで生まれたこの作品を、榊組で完成させられたこと、役者として誇りに思います。
どうかこの家族が、スクリーンの先に居る「美月」に届きますように。
筒井真理子(加納五十鈴役)
映画「蜜月」の撮影は佐津川愛美さんとの濃密で忘れがたい、まさに蜜月なとても愛おしい時間でした。

内面をさらけ出すような屈折した役に対して、真っ直ぐ向き合っている彼女の姿がとても印象に残っています。
ストイックに挑んだ俳優佐津川さんの移り変わってゆく繊細な表情の変化は、ぜひ映画館の大きなスクリーンで目の当たりにしてほしいです。

この映画には言葉にできない複雑な想いが溢れています。
その感情は、心の奥にある柔らかな部分にそっと触れるものです。
不器用でぎこちなく、でも決して特別ではない一つの家族に会いに来てほしいと思います。

港岳彦さんが作り出した厳しくも優しい世界が美しい映像に昇華しています。
榊監督の作品への熱量と愛を正面から受け止めて下さい。
板尾創路(加納靖男役)
家族や親子について考えさせられる映画です。
とにかく女優さん達の演技が素晴らしいです。
主演の佐津川さんの作品との向き合い方と表現力は胸を打つものがあります。
濱田龍臣(加納伊織役)
今回の『蜜月』では、今までした事が無い事に挑戦させて頂いた作品でした。
複雑な家庭環境の中で育っていった伊織が抱えている様々な感情をしっかりと受け止めて全てのシーンを撮影させて頂きました。
伊織が抱えている物や、伊織の成長が少しでもスクリーン越しに見る皆様に伝われば幸いです。
森田 想(香澄役)
二度目の榊監督のもと、撮影前どんな画になるのかと読み込んだ港さんの脚本によって息が詰まるほど濃密な物語がこうして完成し、香澄として関われたことを光栄に思います。
何よりも大好きな佐津川さんとの再演が嬉しく、その妖美な佇まいと目の前で役として生きる姿に改めて惚れ惚れしました。
他にも敬愛する俳優さん方の映画に対する愛を近くで学べ、とても豊かな撮影の期間を過ごせました。
私も楽しみです。是非ご期待ください。
永瀬正敏(高橋哲郎役)
役者同士として現場で共に時を刻んだ榊英雄氏に今回は監督として呼んでいただきました。

心の歪みや暗部、、、積み重ねられたそれは、まるで月が流れくる雲に覆われ、身体から伸びる微かな影も見えなくなってしまった様な主人公、、、
生と性、愛情と憎悪、濃い血の繋がりと繋がらない、家族・親子・姉弟・夫婦を描いた港岳彦氏渾身の脚本。
その世界感と美月に、そっと寄り添いながら、あの日々を生きていました。

覆っていた雲はいずれまた、風に流され美しい姿を見せるのでしょう、、、溢れ落ちた涙と共にスクリーンから離れ、その先へ向かって。